個人的読み砕きその5 社民党

さてさて、ここからが夜の更新。
社民党マニフェストは見出しごとにまとまっているので見やすいです。
そしてまとめやすい(笑)

変える!「格差拡大社会」―みんなが平等の社会へ
・「整理解雇者の優先雇用」…クビになった人優先雇用ですか?
 こういうのはケースバイケースにしなければいけないのだけれど、
 法律でそれを取り決めるのは難しいことだと思います。
 しっかりと議論が出来ればいいのですが。
・「ワークシェアリングを進める」とありますが、
 これは雇用は生み出せるものの1人当たりの所得の減少は確実だと思います。
 教育について説いている政党が、夫婦共働きを激増させる気なのでしょうか?
ニート対策で有給インターンシップをしても、「働く気」がないのだから
 本当に効果があるのかはやり方にかかってくるのではないでしょうか。
 強制的に外に引きずり出すことは出来ないでしょうし…人権侵害で。
・「教育予算対GDP比5%達成」というのは実現できればすばらしいことかもしれませんが、
 教職員30万人増分の人件費はどこから持ってくる?
・女性の割合を増やすためには、実績を残すことが大事なはず。
 ただいたずらに、女性を候補者名簿に割り当てればいいというわけではないはず。
 強制的に行っても「数合わせで比例名簿最下層にごろごろ」
 なんてことも起こってくるのではないでしょうか。


ただす!「大増税」―庶民にしわ寄せでなく公平な税制へ
・「個人より法人課税の強化が先」とあるのですが、法人課税を強化した分、
 個人の給与がそのしわ寄せを受けて結局同じ…
 なんて可能性もあると思うのですが。
 個人の給与に関して政府から命令が行くというのはおかしいと思うので、
 そこのところをどうするのか、検討していただきたい。
・ムダづかいの廃止、癒着禁止に関しては同意します。
 実行するなら現実性のある範囲で実行してもらいたいです。
・「地域再投資法」…個人消費の活性化のために何をするか、
 もうちょっと突っ込んで書いてくれれば。
 今のままだとなにをするかさっぱりです。

つくる!「安心の暮らしと福祉」―明るい未来へ
年金一元化で2階建て(基本月額8万+所得比例年金)という考え方はいいかと。
 しかし、実際財源がどこなのかは明示されておらず、
 しかもそれが国税から出すのか保険料を上げるのかさえも不明確。
・どうも福祉関連で気前のいいことをたくさん述べているけれど、
 本当に国の借金を返しながらこれらの政策が実行できるのか、
 消費税もUPしないといっている状況では疑問。
・郵便局の特定局長制度の改革、というのはいい。
 そもそも民営化の意義のうちの一つには
 「世襲制である特定局長制度の撤廃」というものも入っているはずなので。
 …でも民営化反対なんですか。


まもる!「いのちとみどり」―持続可能な社会を
・この項目に関しては評価できる点が多いと思います。
・被災者生活再建法の再建…これは大事。家1件倒れても国からの援助が100万、
 というのはあまりにも酷すぎる話。こういったところは政府も耳を傾けて
 改正していかなければいかないのではないか。
 もちろん、ズルをする人間を許してはいけないのですが。
脱原発…エネルギー供給が本当に維持できるのでしょうか?現実問題。
・サラリーマンの医療負担もそう。負担額を引き下げたら財源は?
 そういう「実行したらどこが財源」がないのが疑問。


いかす!「平和憲法」―政治の基本は平和憲法
・ここがネック。本当にここは評価できない。
・「イラクから自衛隊の早期撤退を」…イラクの人たちが望んでいれば
 駐留する理由にはならないのでしょうか。
 サマワでは8割が自衛隊支持、という世論調査もあるのですが、スルー?
・「米軍基地のない日本」―自衛隊を縮小してこうしたら、
 日本がどうなるかわかってないのでしょうか。
 日本の領土なのに韓国の砲台の立ってる竹島ご存知?
・「アジアとの信頼回復」―こっちが回復させてもらいたいくらいですが。
 アジアカップの際の蛮行、反日デモ、韓国大統領の反日宣言…
 戦争が終わって60年、謝り続けて来た日本を許さない国と、
 本当に信頼関係は築けるのでしょうか?


国民のほうを見ているようで、実は支持者のほうばかり見ているような気もします。
国民のほうを見ているならば福祉財源などをもっと明確に出すべきです。
そうしないと実際に責任を果たせるかどうかが見て取れません。
有権者に判断をさせてくれない、という点で投票の候補の中に入れられないかも…?


今ちょうど政見放送で「年金改悪」「保険改悪」って言ってるんですけど、
結局どこが改悪なのか言ってくれません。
党首自らがこの体たらくでは、正直信用は得られないのでは…?