その「運動」の残したもの・結果などを極めてマジメに考えてみるテスト。

あのもんのすごく胸クソの悪い「3ヶ月不買運動」とかいう
くっだらない運動がありましたねぇ。


…はい、この言葉にカチンと来た方はスルー推奨。
ですが、読んでいただいた上でコメント欄で意見を下さることは拒否しません。
ただし、荒らし(=ただ暴言だけ吐いて勝利宣言、たいなやつ)はスルーします。
まとめwikiによると、「不買運動(笑)」が始まってからまもなく3ヶ月。
それでは、アイム・アーツの声優さんたちが出演したorしている作品の
OPやEDの売上には影響があったのか。
また、夏クールの出演作品の本数に影響は出たのか。見ていきましょう。


まずは、騒動発覚直後から(何かあった、というわけでもないのに)叩かれまくった堀江由衣さん。
ネット上ではライブDVDが叩き割られてたり、
ファンでなくても「やりすぎだろう」としか思えない状況になってたわけですが。
初動枚数的には、「Days」1.7万枚→「恋する天気図」1.2万枚。
ここだけ見ると効果あったかのように見えます。


だがしかし。
その前のシングル「ヒカリ」の初動も含めてみてみると、2.9万枚→1.7万枚→1.2万枚。
これと言って不買運動の効果、と言えそうな感じではありません。
さらに、「Days」「恋する天気図」ともに、2週目の売上は5500枚前後。
仮に影響があったとしても、小規模なものだったといえるわけです。


…ま、でも2ndEDで5千枚売上が下がってるのは事実なワケで。
OPやEDが2ndになると売上は普通上がるのか?下がるのか?というのも見ていきたく。


そこで今度は田村ゆかりさんの楽曲の売上検証。
初動枚数的には「星空のSpica」2.0万枚→「Beautiful Amulet」1.7万枚。
こちらも不買運動の期間をまたいで微減。


…で、ゆかりんといえば去年も1stOPと2ndOPを担当し、かつ主役を張っていた作品があります。
そうです。「おとぎ銃士 赤ずきんです。
童話迷宮」と「Princess Rose」の初動枚数を比較してみると、1.9万枚→1.7万枚。
1stOPと2ndOPで、また若干の差が生じています。


要するにゆかりんのここ4枚のシングルの初動売上は、1.9万枚→1.7万枚→2.0万枚→1.7万枚。
鉄板支持層1.7万人が切り崩されてないこの状況。
これは、どうみても不買運動の影響力のなさを表しているとしか思えません。


さて、今回の不買運動、境界線が非常に曖昧であります。
まとめサイトを引用させていただくと、


>Q.「攻撃目標はなに?アーツ系列関連?疑惑声優全部?声優全部?」
>A.アーツ系列批判が原則としてありますが、個々人の自主判断に委ねます。
>マイルールを決めて、最低3ヶ月は不買を徹底してください。
>強制でない限り、このスレでの「主張」「呼びかけ」は認めます。


とか、


>Q.「何をもって目的達成とする?」
>A.これも個々人の自主判断に委ねます。
>3ヶ月ごとに業界の状況を確認し、各人の判断でここで満足と思えば抜けてかまいません。
>まだ不満であれば継続してください。強制はしません。
>強制でない限り、このスレでの「主張」「呼びかけ」は認めます。



とか、きわめて曖昧です。なので、まず運動開始の段階で様々な問題点を含んでいます。


その1:不買対象が曖昧。
言ってしまえば全員向いている方向がバラバラ。
「件の元社長のようなことをしている業界関係者の肝を冷やせれば」という人から
「とことん今のこの業界が気に入らない」という人。
妄想ですが、ひょっとしたら「○○が活躍しない今の業界間違ってる!」なんていう
熱狂的なファンの方もいらっしゃるかもしれません。
大きな岩を動かすには、全員で同じ方向に引っ張らなければならないのです。
思い思いの方向から引っ張ったって、互いの力のせいで動くはずもなく。


その2:目標設定がいいかげん。
「自分がいいや」と思うまで 
だから、今回のように目に見えた結果が生まれてこない際には「まだまだぁ!」となりがち。
かと思えば、「誰もやってないみたいだからもーオレやーめた」という声も上がりがち。
だから、動きが大きくもならず、バラバラのまま終わる。
方向のほかにも、力を入れるタイミングを合わせなければ大きな岩は動かないのですよ。




そのため、市場に出回る全てのアニメ・声優系CDが不買運動の対象になっている
という可能性を排除できないのです。しかも、いつまでも。


だから、逆にこんなことも言えます。
水樹奈々さんの最新シングル「MASSIVE WONDERS」の初動は、
前作「SECRET AMBITION」の初動を7千枚上回る4.2万枚(もちろん自己新)。
タイアップの「魔法少女リリカルなのはStrikerS」には
田村ゆかりさん・斎藤千和さん・中原麻衣さん・高橋美佳子さんと
アイム所属の声優さんがメインどころでずらり。
また、不買運動開始直後に発売された水樹奈々さんのライブDVDも
本スレでは(なぜか)不買対象とされていたため、
当然、不買運動の標的化は避けられないはずです。ですが。
あっさり初動売上の自己記録を更新してしまいました。
これは、紛れもなく不買運動の力具合を表していると思います。


他にも。
もってけ!セーラーふく」はリミックスの初動が3.0万枚。
CMも打ってない(むしろ「三十路岬」の方がよく見た)リミックスがこの売上は脅威。
さらに、一年越しで「涼宮ハルヒの詰合」が、
2000年代の声優ソング連続チャートイン記録を更新=1年間コンスタントに買っている人間がいる。
アイム・アーツキャストバリバリのひぐらしのOPが週間12位に入る。


結論。
こんな希薄化した曖昧すぎる運動じゃあ、何も変わらんということです。
しかも、ただ人を不快にさせるだけの。
物事を動かしたいなら賛同を得なきゃいけない。
そのために、ファンも納得できるような手段としてどのような手段を使えばいいか。
そこをもっと考えるべき運動だったんでしょうね。


私の主張は変わりません。
元社長ならびに業界内で一度でもそのような行為を行ったお偉方は
深く、深く反省しなさい。
そして、役者が伸び伸びと芝居をできる環境を一日でも早く整えなさい。
そのために、本当のファンならば知恵を貸し、時には叱責を。
ただ、単に人を傷つけるだけの言葉・行為は叱責とは言わない。
それは単なる暴力。そして、自己満足だから。




…ところで、サンライズが怒ってた、との書き込みもあったけど、
だったらなぜ00のキャストに斎藤千和さんが選ばれたのか。
ケロロとかのつながりもあるだろうけれども、
そもそもガンダムシリーズってアイム・アーツの人そんなに出てないんじゃ?
(種のときの倉田さんとか三石さんとかは記憶に新しいところだけれども。)


まぁ、アイム・アーツの所属声優さんたちがお望み通りシャットアウトされて、
その結果「イメージ的にはあの人だけど事務所的に使うとうるせぇヤツらがいるからなぁ…」
なんてことになって、いまいち合わないキャスティングが多発して
作品のクオリティが落ちてから「どうなってるんだ!」なんて言っても遅ぇですよ、と。






最後に。


芝居をするのは事務所じゃありません。人です。