長文の続き。

先ほどのCMさんのエントリーに関する意見の続きです。
>昔のアニメはパソコンとかじゃ無くて―
以降の部分について書かせていただきます。
NG部分だけ修正してるといっても、
そこだけ浮いてしまってはどうにもならないわけで。
そこだけ浮かせないために前後の気持ちの繋がりとか作らなければいけないんです。
一見、技術が進歩して楽になったようにも思えるかもしれませんが、
そこだけ入れなきゃいけないってのは大変なんです。
一言だけの芝居の再収録が、
パソコンで音源を引き抜いたり貼り付けたりと同様なものとお思いなのでしょうか?
失敗して周りに迷惑かけない、ってことはないと思います。
僕ももちろん現場に行ったことがないので机上の空論なのですが、
トチったりしたら周りの人の芝居にも影響を与えると思います。
あと、「失敗」とはなんなのでしょう?
噛んだりトチったりの失敗なら防ぎやすいと思いますが、
音響監督のNGが出たりする場合もあるわけで、
失敗自体にも重みの違いがあると思います。
そして、軽い失敗でもしてしまうとリカバリーするのが難しい(理由は先述の通り)。
ということは、その失敗は果たして「軽い」のかな?と思います。




声優さんの苦労や辛い経験について。
辛い経験談はいろいろ聞きますよ。
たとえば、松来未祐さんは売れない時期は白菜とポン酢だけで鍋みたいにして、
それだけで生活してたとか、
浅野真澄さんはすみすみナイトが始まってすぐに
差し入れとして持ってきたのが食べかけのパンとパンの耳だったとか。
(ちなみにそのときは精一杯だった、とか記憶しています。)
福圓美里さんもスマギャンで2年半くらいまでバイトの話してた記憶があります。
(これは時期に関してはうろ覚えです。間違っていたらすいません。)
落合祐里香さんは最近ライブで売るCDのプレス代(自腹)を出すために
バイトをはじめないと立ち行かない、とブログに書いてました。
他にも、ラジオとかで話はしてないけれど本当は大変だった(もしくは現状大変)
という人はいっぱいいると思います。
堀江さんは実家暮らしだから苦労話をあまり聞かないのでは?と思います。




ちなみに、舞台やってる方は基本的にお金あんまないです。
ものすごい売れてる劇団の方はたぶん別だと思うんですが、
僕が聞いた話では稽古場借りたり本番の会場借りたり、
衣装・小道具・大道具作ったりなんだりでお金は結構飛んでいくらしいのです。
なので、テレビのレギュラーを持ってる方でも、
舞台やってる方は苦労してると思います。




苦労といっても別にお金だけ苦労するんだったら楽な話で、
芝居に関する苦労もかなりしてると思うのです。
そっちの方が大変なのではないでしょうか?
谷山紀章さんは君のぞで人気が出るまでに10年かかったらしいですけれど。




CDデビューまで早かったのがどうでもいいなら出さない方がいいのでは?
CDも出せば苦労してないというわけではなくて、
出すにあたって本当にいろいろ悩んだりとかすると思います。
小清水さんはイベントで「自分の歌をどう歌ったらいいかわからなくなって、
レコーディング中に歌えなくなってしまった曲もあった」といっていました。
それくらい大変なんです。
その「苦労」がお金に関することであったとしても、
CD出してすぐにお金が入ってくるわけでもないし。




苦労知らずの人は壁にぶつかった時に壁を乗り越えられない、
確かにそれはそうだと思います。
ただ、個人差はあれど苦労を全くしてないような人なんているのかな?と。
悪条件過ぎてチャンスも得られなかったら意味がないわけです。
今はそういう意味ではチャンスは多いと思います(次に繋げるのは大変でしょうが)。
伸びない人は自然にお声がかからなくなってしまい、
伸びる人には「次もお願いします」となる。
これが自然な流れなんじゃないかな、と。




アニメの長続きした作品数と影響について。
ゴールデンを除いて考えると、プリキュアが3年目(前のキャラで2年はやっている)、
マイメロが2年目、ケロロが3年目+映画、シュガシュガルーン1年。
ゾイドジェネシスも1年。
さらに最近流行の「2シーズン制」を合算すればスクランも計1年+ミュージカル。
意外と多いのではないでしょうか?
CMさんの上げてらっしゃる時期はエヴァブームの影響もありましたし、
ネットも普及して好みも多様化してる時代に
一律に「影響」といっても難しいと思います。




で、それと声優さんの関係について。
個人的には「持ち上げる」という表現は不適かな、と思いました。
それに、事務所が持ち上げても最終的に視聴者に受け入れられなければ
それこそ長続きしませんよね?
ネットが普及してる世の中で、ユーザーから直接意見が帰ってくるわけですから。




アニメが当たって、その声優さんが脚光を浴びることはあっていいと思います。
ハルヒのようにただVIPで祭りになる、というのは脚光を浴びるのとは違います。
VIPの祭りはただみんなで盛り上がる動機だと思っています。
それは(他人に迷惑をかけたりしなければ)別に悪いことではないでしょう。
ただ、声優さんが脚光を浴びるというのは芝居でですよね?本来の意味なら。
なぜそれを絶賛してはいけないのでしょうか?
「○○さんの■■のキャラはハマッてるよね!」
「○○さんの◆◆の最後のセリフは泣いたよ、マジで。」
とか、そういう風に視聴者側からの絶賛があっても、
それでも脚光を浴びてはいけないのですか?
芝居が終わった後に書くアンケートには厳しいことしか書いてはいけないのですか?
厳しい目線は常に向けられていると思います。若手から大物まで。
だから出てくる人と消えてしまう人がいるのだと思います。




最後に、僕個人の意見として。
コストだけを考えて若手だけを登用するのはおかしいと思います。
ただ、その若手に魅力があるのであれば現場で使って伸ばすというのも大事で、
現場に1人か2人中堅〜大物を入れて学ばせる、というのもアリではないでしょうか。
若手だろうがなんだろうが関係なく、
自分の芝居にないところを他の役者さんから学べたら
どこの現場に行こうと伸びていくと思いますよ。
そして、それができずに伸びない人は先述の通り仕事が来なくなってしまう、と。
これはそういう世界だから仕方がないと思いますが。
ただ、実力があるのに「若手が○本持っているのはおかしい」とかいうのは
絶対にないと思います。重ね重ねになってしまいますが。




気分を害されたのなら申し訳ありません。
明らかにおかしい点があれば、指摘していただければ訂正します。
ただ、論じるのに十分な論拠が足りなかったと思うので、
補足とともに自分の意見を述べさせていただいたまでです。




乱文、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。