シャワー浴びながら思った。

同じように脊髄反射で批判されるお笑いについて。
最近はテンポ重視のものが増えてきて、オレよりちょいと上の世代になると
やれ「エンタ芸人は全員つまんねぇ」だのなんだの。


じゃあ、テンポだけ(ここではあえてそう書かせてもらいます)で売っていく流れはなぜできたのか。
シャワーを浴びながら5分で思いついたことなんで、確たる論拠もないけれど。


その昔(つっても90年代初頭だけど)、ダウンタウンが世に出始めた頃
横山やすし師匠はダウンタウンの漫才を「チンピラの立ち話」と評したそうです。
その直前、80年代といえば漫才ブーム。テンポのいいしゃべくり漫才絶頂の時期です。
それが90年代になってフリートーク型のゆるーいテンポの、
いや、もしかしたらテンポなんてないかもしれない漫才が脚光を浴びます。
そうすると、時代の流れはそっちに傾くわけです。
それにより、「生まれたときから漫才のスタイルと言えばDT」なんて世代も生まれます。
途中「ボキャブラ世代」なんてのもはさみますが、ここもコントが多い。
ポンポン出てくる漫才ってのは(番組の特性もあいまって)非常に少ない。
さらにその後ドキュメンタリーバラエティが全盛を極め、ネタ自体がテレビで見難くなった。


そうすると、「テンポのいいネタ」が「新鮮」に思える世代ができてきたんじゃないだろうか。
これがオレの仮説。
新鮮で面白い(と感じる)。だからウケる。
要するに、
「テンポ」における「揺り戻し」が大きすぎて、逆に「テンポの比重が大きくなりすぎた」
っていうのが、昨今のエンタ芸人ブームを形成した土壌になっているのではないか、と思います。


今の土壌で「コマネチ!」が、「もみじまんじゅう」が初出で、果たしてウケるでしょうか?
…その時代でウケるギャグなんて、そういうものだとオレは思います。
たけしさんは面白いとは思うけれど、そのギャグ単体で見たときに
今出てきたらウケるかっつったら、微妙だと思います。
(あ、もみじまんじゅうはもちろんB&Bねw)




中高生に人気の芸人でも大学生あたりが「つまんねぇ」って言って、
その大学生あたりが好きな芸人でも30代くらいからすると「どこが?」って言われて、
お笑いってのはつくづく終わらない世代間闘争だなぁ、なんて思います。


…この仮説だと、テンポで推す芸人はうちらの世代よりも
もうちょっと上の世代のほうがウケやすい、ってことになるんだけど、それはどうだろうw