「三十路岬」感想。

まず褒め言葉から。
なかなかのクオリティである。もちろんネタとして、の評価も含めてではあるけれども。
オフィシャルに「演歌へのオマージュ」っていう言葉があったんだけれど、
本格的に演歌を聴いてる人からしたら、(言葉のあやとして)「こんなの演歌じゃねぇ!」
って言い放つこと間違いなし。
でも、普段演歌を聴かない人にとっては徹底的に「演歌っぽい」のだ。
だからこそ、ニヤリとさせられる。
そのあたりのバランスが絶妙なので、なかなかの出来だと感じてしまうのだ。


「オマージュ」としての立ち位置がわかっている。
でも、普通の歌詞カードに付属して、
演歌っぽい楽譜付きの歌詞カード(というか「歌詞シート」なのか?)をくっつけてみたり、
ジャケットも(裏を見れば一発でらき☆すたとわかるけれど)中の人の和装にしてみたり、
「ネタ」だけど「ガチ」なのだ。
それは先週リリースされた奈々さんあたりの「ガチ」とはベクトルが違う違う。
正反対もいいとこ。


でも、ベクトルが違っても、
マジモンに向かってガシガシ進んでいった分だけ、クオリティは高くなるのだ。
まさかたった一週間でコレだけ多様な「ガチのかたち」に触れることになろうとは。


結論。
勢いでネタとして買ったんだけれども、結果的には買って正解、と思った。